ボーカリスト必見!正しいマイクの持ち方|ボーカルスクールVOAT
--はじめに
正しいマイクの持ち方を知っていますか?
持ち方で聞こえ方は大きく変わります。
ぜひ参考にしてみてください。
■こんな持ち方してない?間違ったマイクの持ち方
(1)グリル持ち
「グリル」とはマイクの先端にある網状の部分をいいます。
この部分を持つことや指をかけることはしないでください。
グリルに触れると低音がこもってしまったり、不快な音が発生することがあります。
(2)斜め持ち
斜め持ちはラッパーがよくしますが、マイクの原理からはよくありません。
特に単一志向性のマイクはヘッドの真上から声を拾います。
マイクに角度を持たせて持つと声を上手く拾ってくれません。
マイクの向きと顔が垂直になるように持ってください。
(3)両手持ち
女性に多い持ち方で、可愛らしさを演出はできますが持ち方としてはよくありません。
両手で持つことで必然的にマイクの下部に触れることになりますが、
ワイヤレスマイクの場合は、声の信号をスピーカーに送る部分に触れてしまう可能性があります。
ワイヤードマイクの場合は、ケーブルがに指が触れて抜けてしまったり接触不良を起こす可能性があります。
(4)先っぽ持ち
マイクの先っぽを持つことでグリルに触れてしまう可能性があります。
周りの音が拾われて音がこもってしまったりハウリングの原因になるのでよくありません。
(5)絡め持ち
マイクに指を絡めたような持ち方です。
これもグリル部分に触れてしまって、声を安定して拾うことができなくなるのでよくありません。
■正しいマイクの持ち方
(1)グリルをつかまない
アーティストがグリルをつかんで歌っていることもありますが、
事前に特殊な加工が施されていたり、音響スタッフが必至に調整してなんとか音を拾っています。
音がこもってしまったりハウリングしてしまう可能性があるのでグリル部分はつかまないようにしてください。
(2)グリルの下、真ん中あたりをにぎる
上部分のグリルに触れてもいけないですし、下部分もケーブルや信号を送るセンサーがあります。
真ん中あたりをしっかりにぎって安定させてください。
(3)口との距離は何センチ?
マイクに口をつけて歌う人がいますが、マイクと口の距離が近いので声を拾いやすくなります。
しかし、衛生面を考えてもおすすめできる持ち方ではありません。
もちろんマイクから離れすぎてしまっては声が拾われないのでよくありません。
距離の目安は5cmくらいと考えてください。
指3本分くらいがちょうど良い距離になります。
■マイクの扱い方に注意!
(1)スピーカーに近づけない
マイクの先端をスピーカーに近づけるとハウリングの原因になります。
ハウリングが起こると、歌が聴こえなくなりますし、なにより嫌な音が不快です。
周りの人に迷惑をかけないためにも、ライブハウスやカラオケ店で歌うときは、事前にスピーカーの位置を把握してマイクを向けないように注意が必要です。
(2)マイクを叩かない
音が出ているかを確認するためにマイクを叩く人がいますが、これはやってはいけません。
故障や劣化の原因になります。
叩かずに、必ず声を出して確認をしてください。
(3)ケーブルをいきなり抜かない
マイクケーブルを使用する際は、いきなり抜かないように注意してください。
音量をゼロにするか、電源をオフにする前に抜いてしまうと、抜く瞬間に大きな音がしてしまいます。
周囲の人は不快になりますし、スピーカーの故障になりかねません。
ケーブルを抜くときは、スピーカーの音量をゼロにする、もしくは電源をオフにしてください。
--終わりに
マイクの正しい持ち方について解説しました。
ポイントはマイク先端のグリル部分に触れないように気を付けて、グリップの真ん中を持つことです。
マイクの向きは、床に対して平行に顔と垂直になるようにします。
口とマイクの距離は5cmほど離します。
奇抜な持ち方をして見栄え、パフォーマンスとして楽しませることもできますが、声が届かなければ意味がありません。
正しい持ち方をすることで、より気持ち良く歌えるようになるはずです。
今まで持ち方を気にしていなければ、正しい持ち方をするだけで上手く歌えるようになります。
ぜひ試してみてください。