--はじめに
痰が絡んだり、喉の調子が良くないときは、うがいをしてみましょう。
正しくて効果的なうがいをすることで、ボイトレ・ボイスケアになります。
1.抗炎症作用
炎症を抑える効果があります。
喉や口内が炎症していて、腫れや痛みがあるときに使用します。
殺菌効果はないので注意が必要です。
(例)アズノールうがい薬
2.殺菌作用
細菌に対して殺菌効果があります。
ウイルスに対しても、動きを弱らせる効果があります。
のどに痛みがある場合にも使用します
(例)イソジン
3.適量
必ずしもうがい薬を多く使えば良いということではありません。
殺菌作用の強いうがい薬は、使い過ぎると逆に粘膜を痛めてしまう可能性があります。
医師の指示に従って、用法用量を守って下さい。
水道水でうがいをするだけでも、十分な効果があります。
<塩うがい3つの効果>
塩うがいで得られる効果を3つ紹介します。
1.風邪やインフルエンザの予防
もちろん100%ではありませんが、塩水うがいは風邪やインフルエンザの予防に一役買います。
塩には殺菌作用があり、塩水うがいをすることで、喉に付着した風邪のウイルスをやっつけて、洗い流してくれる効果があると言われているのです。
また、喉の奥がうるおうことで、風邪のひき始めによく感じる喉のイガイガ感も抑えることができます。
とはいえ、風邪やインフルエンザをしっかり防ぐ目的なら、薬用効果が高いうがい専用液を使う方がいいと思います。
2.口臭を抑える
塩には殺菌作用があることを先述しました。これに加えて、唾液の分泌を促す作用もあるので、口腔内の唾液の少なさが原因で起こる、嫌な口臭を抑える効果が期待できます。
ただ、口臭の原因は"口の中"だけにあるとは限らないので、こまめな塩水うがいやオーラルケアをしても改善しない場合は、他の原因も疑ってみた方が良さそうです。
3.口内炎が痛い時のオーラルケア
口の中に口内炎ができている時、歯ブラシを使うのもデンタルフロスを使うのも、辛いですよね。痛いのは多少我慢して、いつも通りのオーラルケアを頑張った方がいいとは思うのですが、「どうしても無理!」という日だってあるでしょう。
そんな時、患部周辺のオーラルケアをまったく行わないよりは、塩水うがいをしておいた方がいいです。
口内炎等が痛いからといって、触れずに放置していると、口腔内が不潔になり、口内炎の治りが遅くなる可能性も考えられます。
少しだけ塩水が炎症にしみる可能性もありますが、歯ブラシの毛先やデンタルフロスが炎症に直接当たる時の痛みよりは、軽いものであると考えられます。
--終わりに
発声において、うがいすることの大切さを理解していただけたと思います。
喉の調子が良くない状態が続いているときは、「うがい」をしながら歌うボイストレーニングをしてみて下さい。
「うがい」は、咽頭を清潔にして、声帯を鍛え、口腔を発声に相応しい状態にしてくれます。
「うがい」は健康だけでなく、強い声帯と歌唱力アップを身に付けてくれます。
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