2026.01.16ボイトレの知識
リハでは出るのに本番で枯れる理由|バンドボーカルが陥りがちな発声ミスと改善法|ボーカルスクールVOAT
◼︎はじめに
「リハーサルでは問題なく歌えていたのに、本番になると声が枯れる」「1曲目から喉がキツくて、後半は声が出なくなる」
これはバンドでボーカルを担当する人が非常に高い確率で経験する悩みです。
実はこの現象、才能や喉の強さの問題ではありません。
原因のほとんどは、"本番特有の環境と心理状態によって起こる"発声のズレ"にあります。
ここでは、
・なぜ「リハでは出るのに本番で枯れる」のか
・バンドボーカルがやりがちな発声ミス
・今日から改善できる具体的な対策
を、現場目線のボイストレーナー視点で徹底解説します。
(1)なぜ本番になると声が枯れるのか?
押さえておきたいのは、本番はリハーサルと全く別の条件下で歌っているという事実です。本番特有の3つの変化
1. 緊張による呼吸の浅さ
2. 音量を上げようとする無意識の力み
3. ステージ音量・返しの違い
これらが重なることで、リハーサルでは成立していた発声バランスが一気に崩れます。
つまり、本番で声が枯れるのは「声が出なくなった」のではなく「出し方が変わってしまった」状態なのです。
(2)バンドボーカルが陥りがちな発声ミス
発声ミス①「声量=喉の力」だと思っている
本番で多い最大のミスがこれです。
• ドラムが強い
• ギターアンプがデカい
• 観客の熱気がある
この状況で「負けないように声を張ろう」とすると、喉を締めて音量を上げる発声になりがちです。
起きていること
• 声帯を強くぶつけて鳴らしている
• 喉周りの筋肉が硬直している
• 息の流れが止まりやすい
結果、
→短時間で声帯が疲労し、枯れる
本来、声量は、息の量 × 共鳴で決まります。
喉の力ではありません。
発声ミス②
ウォームアップ不足のまま本番に突入
リハでは問題ないのに本番で枯れる人の多くが、本番直前の声の準備が足りていません。
よくあるケース
• 会場入り→機材チェック→本番
• 本番前は会話のみ
• 高音を出さないままステージへ
声帯は急な全力運動に弱い筋肉です。
準備不足のまま全力で歌えば、スポーツで言えば準備運動なしで全力疾走と同じ。
→枯れない方が不自然です。
発声ミス③
リハーサルと本番で「姿勢」と「重心」が変わる
意外と見落とされがちですが、姿勢の変化は発声に直結します。
リハーサル時
• 直立
• 冷静
• 呼吸が安定
本番時
• 前のめり
• 膝が固まる
• 肩が上がる
この状態では腹式呼吸が使えず、喉主導の発声になりやすいです。
特にバンドボーカルは
• 動きながら歌う
• マイクを強く握る
ため、無意識の力みが増幅されます。
発声ミス④
「返し」が聞こえないと声を出しすぎる
本番で声を張りすぎる最大のトリガーが、モニター(返し)が聞こえない問題です。
自分の声が聞こえないと、人は本能的に声量を上げようとします。
しかしこれは非常に危険です。
• 必要以上の声量
• 喉の酷使
• ピッチの不安定化
を一気に引き起こします。
→「聞こえない=出ていない」ではありません。
(3)改善策
改善策①本番用の発声を練習に組み込む
多くの人は「歌える状態」で練習していますが、必要なのは「本番に近い状態」での練習です。
おすすめ練習
• 軽く動きながら歌う
• 立ったまま全曲通す
• あえて音量を抑えて歌う
これにより、喉に頼らない発声感覚が身につきます。
改善策②
本番前15分の正しいウォームアップ
最低限これだけは行ってください。
1. リップロール(2〜3分)
2. ハミングで中低音確認
3. サビの高音を"軽く"出す
ポイントは「全力で出さない」こと。
声帯を温め、本番に備えた可動域を作るイメージです。
改善策③
「声を飛ばす」意識を持つ
喉から声を出すのではなく、
前方に飛ばす意識を持つだけで
発声は大きく変わります。
• 眉間の前
• 客席奥
• マイクの先
に声を置くイメージです。
これにより共鳴が増え、無理なく音量が出るようになります。
改善策④
枯れない人ほど「力を抜いている」
プロのボーカルほど、実は力感がありません。
• 顔が歪まない
• 首が固まらない
• 肩が上がらない
「頑張ってる感」が強いほど、喉は限界に近づいています。
(4)まとめ|本番で枯れるのは才能の問題ではない
リハで出るのに本番で枯れるのは、発声の再現性が低いだけです。• 喉で出していないか
• 本番想定の練習ができているか
• 正しい準備ができているか
これらを見直せば、本番でも安定した声は必ず作れます。
「本番が怖い」から「本番が一番気持ちいい」へ。
それは正しい発声と準備で実現できます。
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