2022.05.13カラオケの知識
カラオケは座って歌う?立って歌う?どっちがいいの?|ボーカルスクールVOAT
--はじめに
みなさんは友だちとカラオケに行ったり、ヒトカラ(一人でカラオケにいくこと)で歌の練習をしたり、バンドでレコーディングをする!なんていう時に、「座って歌う派」ですか?それとも「立って歌う派」ですか?今回のコラムは、『座って歌うこと、立って歌うことのメリット・デメリットについて』の解説と、「一人だけ立って歌うのは恥ずかしい!」なんていう人に向けた『座って歌うコツ』をご紹介していきたいと思います♪
■ 座って歌うメリット
たとえば、カラオケに行った際や、車を運転している時には、座って歌うシチュエーションが多くなりますよね。座って歌うことによるメリットとしては、
・重心が落ちるので、深いブレスになりやすい。
・長時間歌うことになった際、立っている時と比べて疲れにくい。
・座ることでリラックスできる。
上記のようなメリットが挙げられます。
しかし、座って歌うことで徐々に気が緩んで、姿勢が崩れてしまいがちになるのが難点です。よく座りながら足を組んで歌っている人がいますが、この姿勢では骨盤が傾きやすくなり、重心のバランスが崩れてしまいます。
姿勢が悪くなると、体幹で支えをキープすることが出来ず、息の流れも滞ってしまい、上手く声が出ないというデメリットも起きやすいのです。
■ 立って歌うメリット
立って歌うことによるメリットとしては、
・下半身の踏ん張りがきき、支えが作りやすくなる為、発声が安定して歌いやすい。
・立つことで息の供給量が安定する為、口腔(こうくう)や咽頭(いんとう)、鼻腔(びくう)といった共鳴腔(きょうめいくう)に共鳴しやすくなり、響きの良い歌が歌えるようになる。
・腹筋や背筋などの体幹で身体を支えるため、筋肉の運動量が何もしていない時に比べて多く使われ、消費カロリーも増えるため、ダイエット効果がある。
上記のように、立って歌うメリットは数多く存在します。
歌う際には出来る限り、立った状態で歌うことが望ましいでしょう。
■ 一人だけ立つのは恥ずかしい方必見!座って歌うコツ
歌う時に立った方が歌いやすいということは前述のとおりです。しかしながら、複数人で行ったカラオケで、一人だけ立って歌うというのは、周りからの注目を浴びることになりますし、かなり勇気がいることだと思います。
みんなが座って歌っているのに一人だけ立つのは恥ずかしいという気持ちもわかりますし、周りから「一人だけ立って歌う奴」という変なレッテルを貼られてしまっては、せっかく上手く歌えたとしても、残念な結果になりかねません。
立って歌った方が良い声が出るけど恥ずかしい。けれど座っては良い声で歌えない。
こんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、今回は、座りながらでも立っている時のような安定感のある歌が歌えるコツをお伝えしたいと思います。
【座って歌うコツ】
1.座る際に骨盤を立てて座ってみましょう
座りながら歌う際、最も気をつけるべきポイントは、「良い姿勢を作る」ということです。
ちなみに悪い姿勢については、大まかに分けると二通りあります。
一つ目が「反り腰」です。
反り腰とは骨盤が前に傾いた状態になり、お腹が前に突き出て腰が反ってしまっている姿勢のことです。腹部と腰部のバランスが崩れてしまうのが主な原因といわれています。反り腰になると、背中やみぞおちの辺りに緊張を感じ、首や顎回りも力みやすくなります。
二つ目が「猫背」です。
猫背とは、猫のように背骨が丸まり、頭が前に突き出してしまっている姿勢のことです。骨盤が後ろに傾き、身体が丸まる為、見た目も良くありません。
体幹(腹筋、背筋)の筋力低下、運動不足、デスクワークやスマホを見る時の前傾姿勢など、生活習慣によるものが原因といわれています。
これらを防ぐ手段として「骨盤を立てて座る」という方法があります。
まず、椅子に座る際、背筋を軽く伸ばしながら、膝が90度になるように曲げて座ります。
座った際、座面とお尻の間に手を入れると、お尻の下に硬い骨(座骨)があるかと思います。
この座骨を椅子の座面に左右均等につけて座ってみましょう。
座骨は骨盤の一番下に位置している為、座骨を椅子につけながら座ることで、骨盤が立った状態になり、姿勢が安定します。
姿勢が安定すれば、支えも作りやすくなり、息の流れがスムーズになるので、響きの良い歌声が出せるようになります。
2.顎(あご)が前に突き出ないように注意して歌いましょう
猫背などの前傾姿勢になっている人の多くは、歌唱時にも前かがみになり、顎が突き出た状態になっています。顎が突き出ることにより、首の筋肉は頭部を支えようとします。頭はボーリングの玉ぐらいの重さがあるので、それを支えようとする首回りには相当な負荷がかかります。
首、肩回りに余計な力みや緊張が生まれることで息の流れも悪くなり、喉が締まった苦しそうな声になってしまいます。
それを防ぐための方法として、まずはスマートフォンを用いて自分が歌っている姿を横から撮影してみて下さい。そして自分の顎が前に突き出ていないかを確認してみましょう。(歌っているときに友だちや家族にチェックしてもらうのもオススメです。)
もし顎が突き出ているようなら、一旦、後頭部を後ろに引きます。
そして、首から背筋にかけてを軽く伸ばした状態にして座りましょう。
この時、頭のてっぺんを紐で引っ張られているようなイメージで伸ばすと顎は前に出づらくなり、良い姿勢が作りやすいです。
上体を体幹で支えながら歌うことで、喉にかかる余計な負担も減り、楽に歌えるようになります。
3.腹式呼吸を意識して歌いましょう
腹式呼吸とは、横隔膜を使って行う呼吸法です。息を吸う際にお腹を膨らませ、吐くことでお腹がへこんでいきます。横隔膜を下げることで、肺にたくさんの空気が入り、深い呼吸になる為、座りながらでも響きの良い歌声が出せるようになります。
また、腹式呼吸を使って歌うことで、喉も締まりにくくなり、高い音や長いフレーズも安定して出せるようになるので、声を出す際にはお腹を意識して歌いましょう。
4.上半身は脱力しましょう
上体、特に首回りや肩回りに余分な力が入っていると喉が締まりやすくなり、スムーズな発声ができません。座って歌う際には上体の力は脱力し、十分にリラックスした状態で歌いましょう。
手を組み、腕を上に向けて伸びをしてみたり、頭を左右にゆらゆら揺らしたり、首を回したり、肩を前後にぐるぐると回してみたり、両腕をぶらぶらと揺らしてみても余分な力みが取れるのでオススメです。
--終わりに
さて、今回はカラオケを座って歌うこと、立って歌うことのメリット、そして座って歌うコツについてをお話しましたが、いかがでしたか?歌を歌うということは、健康にとっても魅力がいっぱいです。楽しく歌うことでストレス発散になったり、腹式呼吸で臓器が活発に動くことにより、体内の免疫力が高まったり、有酸素運動なのでカロリーがたくさん消費されてダイエット効果もあったり...と数え上げたらキリがありません。
そんな歌が楽しく歌えるような方法をこれからもどんどん発信していきますのでお楽しみに♪
それでは皆さん、引き続き、楽しい音楽ライフをお過ごしくださいね。

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