2022.01.31カラオケの知識
カラオケでのハウリングの原因と解消方法|ボーカルスクールVOAT
はじめに
カラオケで幾度となく遭遇したことのある「キーン!」気持ちよく歌っている最中にいきなり「キーン」となって驚いたことはないですか?!
一番いいところで鳴ったりするとテンションが下がってしまいますよね。
今回はそんな「キーン」の原因「ハウリング」の対処法をご紹介します。
■ カラオケで一度は経験するハウリングとは
「キーン」と音の鳴る現象を不快に感じる人も多いと思います。一般的にはその音の鳴る状態を「ハウリング」といいます。
「ハウリング」は鳴音(めいおん)と表現されることもあって、音に関する現象のひとつです。
多くの場合トラブルと認識されていますが、楽器ではこれを利用することもあります。
ハウリング(英: howling)の原義は英語で遠吠えのことです。
日本では俗に「音が回る」「ハウる」と表現することもあります。
※「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」引用
■ ハウリングはなぜ起こる?ハウリングの仕組みと原因
カラオケボックスで歌う時は部屋のドアを閉めて音が漏れないように「密室・密閉」されていることが多いです。これは音を外にもらさない状態を作るためです。
歌うときは、マイクで歌声を集め、スピーカーから音が出るという仕組みですが、歌声を拾う時に周りの響いた声も一緒に拾ってしまいます。
ハウリングの仕組みと原因は以下となります
1.マイクに入力された音声はスピーカーから出ます。
2.スピーカーから出てきた音声を再びマイクが拾います。
3.その音声は再びスピーカーから出ます。
4.スピーカーから出た音声をマイクが拾います‥‥
このように繰り返されることで、「ループ現象」が発生します。
密閉で繰り返されることで音が増幅され、不快なハウリング現象がおこります。
この密閉から起こる「マイクとスピーカーのループ」がハウリングの原因です。
■ カラオケでのハウリング対策方法
(1)マイクの向き
スピーカーからマイクをできるだけ離してください。そうすることで残響音がマイクに届きづらくなります。
スピーカーから出ている音を出来るだけ拾わないようにしましょう。
また、マイク先端をスピーカーのある方向に向けないで下さい。
カラオケ用のマイクは、音を一方向から集中的にはっきりと拾う単一指向性という指向特性があります。
マイクをスピーカーに向ける事は厳禁です。
(2)マイクの持ち方
マイクのヘッド部分を上方向にして持つ癖がある方は、なるべく床と平行に横に持ち、口元から直角に九十度になるように持つと良いです。マイクが音を拾うのは、マッチ棒のようになっているヘッド部分です。
カラオケルームのスピーカーは天井部分に付いていることが多いので、マイクのヘッド部分を上方向に持ってしまうと、スピーカーからの音をマイクが拾いやすくなってハウリングが起きてしまいます。
網目のヘッド部分先端を手のひらで覆うのもやめましょう。
(3)マイクやエコーなどの音量
マイクやエコーなど音の大きさでもハウリングが起きる可能性は高くなります。これはマイク同士の音が拾い合うことで起きる現象です。
対処法としては、マイクの主音量、もしくはエコーを下げることが効果的です。
カラオケ機自体のマスターボリュームの上げ過ぎにも注意しましょう。
(4)使っていないマイクはオフにする
数人でカラオケを楽しむときには、使っていないマイクはオフにしましょう。使っていないマイクをオンの状態で放置すると、マイクがスピーカーの音や残響音を拾ってしまい、ハウリングを起こす場合があります。
2人以上でカラオケを楽しむ場合、歌っていない時はマイクをオフにすることを心掛けましょう。
■ 日常生活にも応用!オンラインで起こるハウリングの解消方法
カラオケだけではなく、Web会議などでもマイクとスピーカーの距離が近いと、マイクがスピーカーの音を拾ってしまい「キーン」と「ハウる」場合があります。このようにハウリングが起こった場合の対処方法をいくつかご紹介します。
(1) 同じ室内で2台以上のパソコンもしくは、スマートフォンから参加している場合
発言者以外はマイクをミュートにしましょう。パソコン同士・スマートフォン同士の距離を離しましょう。
複数台のパソコンやスマートフォンを同じ部屋で使用していると、1台のスピーカーから出力された音声が他のマイクに入力されて、他のスピーカーから出力されてしまいます。
これを繰り返すことでマイクとスピーカーのループに入り、ハウリングが生じます。
(2) パソコンのマイクとスピーカーを使っている場合
スピーカーの音量を下げてみましょう。他にも、イヤホンやヘッドセットを使うことで解消出来ることもあります。
(3) マイクやスピーカーを複数使用している場合
パソコンや周辺機器同士の距離を離して下さい。ハウリングの状態はスピーカーから出た音をマイクが拾うことによって発生します。
スピーカーの音量を下げ、マイクをミュートする事で音声信号の入力がなくなってハウリングが解消されます。
(4) マイクとスピーカーの物理的な距離が近い場合
ハウリングが生じやすいです。パソコンのスピーカーから出力された音声を、同じパソコンのマイクが入力してしまうからです。
パソコンに内蔵されたマイクとスピーカーを使用する場合には物理的に距離を遠ざけることは難しいので、イヤホンやヘッドセットなど周辺機器を利用して対応すると良いです。
(5) 部屋の壁との距離が近い場合にもハウリングする場合
狭い室内でWeb会議を実施すると壁の形状や、材質で反響しやすいとハウリングが起きてしまいます。壁や天井など、マイクの距離が近い会議室や自宅の場合でも音声が壁に反響して、マイクに入力されてハウリングが起こりやすいです。
ある程度広い室内でも、壁の材質が、音声を反響しやすい形状であったりするとハウリングが発生することがあります。
終わりに
カラオケで幾度となく遭遇したことのある「キーン!」今回はそんな「ハウリング」の対処法をご紹介しました。
意外にも単純な解消方法と簡単な工夫で対策することが解りましたね。
「ハウリング」の対処法さえ知っていれば今まで以上に、カラオケを楽しめること間違いなし!
ぜひ、参考にしてみてください。

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