独学ボイトレで歌が下手になる？メリットデメリットとは｜ボーカルスクールVOAT

―始めに

インターネットの普及により、YouTubeなどを活用したボイトレや様々なスキルを独学で身につけることが可能になりました。
しかし、独学によるボイトレには一長一短があります。
ここでは、独学ボイトレのメリットとデメリットをご紹介します。

■ 本やYoutube独学でボイトレをすることは可能？

独学でボイトレを学ぶことは基本的に可能です。
多くの情報や指導方法が本やオンラインプラットフォーム、YouTubeなどで提供されています。
特に基本的な歌唱テクニックや声の使い方、話し方のポイントなど、基礎的な知識や練習方法を学ぶのに役立ちます。
しかし、成長の限界や正確な指導という点においては、注意が必要です。
個人の目標や状況に合わせて、独学とボイトレスクールを組み合わせることで、効果的な歌唱力向上を目指すことができるでしょう。

■ 独学ボイトレのデメリット

独学ボイトレにはいくつかのデメリットがあります。
ここではデメリットを５つご紹介します。

（１）自己診断の難しさ

自分の歌声や発声方法を客観的に評価することは難しいです。
音程のズレや発声のクセなどを自分で気付くことはとても難しいです。
そのため、誤った練習を続けてしまう可能性があります。
適切な発声を身につけるためには、的確なフィードバックが欠かせません。

（２）フィードバックの不足

独学ボイトレでは、他人からのフィードバックを得ることができません。
指導者がいないため、自分がどのように歌っているかを客観的に評価することが難しいです。
フィードバックがないまま同じ練習を続けると、間違った習慣が定着して、進歩が遅れてしまうことがあります。

（３）練習の効果的な組み立てが難しい

適切な練習方法やプランを組み立てることが難しいです。
どの部分を重点的に練習するべきか、どのような練習が効果的かを判断するためには専門的な知識が必要です。
適切な練習方法を知らずに練習を行うと、限られた時間を無駄にしてしまう可能性があります。

（４）進歩の停滞

独学ボイトレでは、自分が現在どの段階にいるかを正確に判断することが難しいため、進歩が停滞してしまうことがあります。
新しいスキルやテクニックを取り入れることが難しく、スランプに陥ってしまうこともあります。

（５）不正確な情報のリスク

インターネット上には信頼性が低い情報も多くあるため、誤った練習法や発声方法が含まれている可能性があります。
不正確な情報に基づいて練習を行うと、逆に歌声が悪化することがあります。

■ 独学ボイトレのメリット

独学ボイトレにもメリットがいくつか存在します。
ここではメリットを５つご紹介します。

（１）自分のペースで学習可能

独学ボイトレでは、自分のペースで練習を進めることができます。
忙しい時もスケジュールに合わせて練習を調整することができるため、学業や仕事との両立が可能です。

（２）低コスト

ボイトレに関する多くの本やオンラインプラットフォームは低価格で利用することができます。
ボイトレに関するYouTubeチャンネルであれば無料で利用ができます。

（３）豊富な情報源

インターネット上には、ボイストレーニングに関する様々な情報が溢れています。
本や動画を通じて、発声法や息の使い方、歌唱テクニックなどの基礎知識を広範囲に学ぶことができます。

（４）自分の好きなジャンルを重点的に学べる

独学ボイトレでは、自分の好きなジャンルや歌手のスタイルに合わせて練習することができます。
自分の好みに合わせて学習することで、モチベーションを維持しながら練習できます。

（５）自己探求の機会

独学ボイトレを通じて、自分の声や歌唱スタイルを発見し、独自の表現力を開発する機会があります。
他人の指導に左右されることなく、自分自身の声を探求することができます。

■ ボイトレスクールの効果とは

ボイトレスクールに通うことの効果をご紹介します。

（１）専門的な指導

専門的な指導者から指導を受けることができます。
声の解剖学や発声法に精通している声の専門家が、個々の声の特徴や課題を把握し、適切な指導を受けながらトレーニングを進めることで、自分にとって最適なエクササイズ、効果的な歌唱テクニックや声の使い方を身につけることができます。

（２）リアルタイムのフィードバック

リアルタイムのフィードバックを受けることができるので、その効果は絶大です。
自分の歌声や発声方法を声の専門家に聞いてもらい、適切な修正や改善点を指摘してもらうことで、上達の速度は圧倒的に速くなります。
フィードバックを通じて、課題を克服し、次のステップに進む指針を得ることができます。

（３）他の生徒との交流

スクール内のイベントやグループレッスンなどの機会を通じて、他の生徒との交流をすることで、切磋琢磨してモチベーションを向上しながらより幅広い経験を積むことができます。

―終わりに

独学でボイトレをすることは可能ですが、メリットとデメリットをよく考慮して取り組むことが重要です。
基本的な知識を獲得する一方で、誤った練習方法を避けるためにも、専門的な指導を受けることはとても重要です。
自分の声の健康と向上を目指すためにも、バランスの取れたアプローチでトレーニングを試みてください。