オーディション曲はどうしたらいい?選曲のポイント|ボイストレーニングVOAT
歌のオーディションにおいて気をつけるポイントはどんなところでしょうか。
選曲をする時に意識しておいた方が良いことや、審査に通過するためのポイントなど、歌のオーディションに参加する上で知っておくべき知識やするべき行動をご紹介します。
■課題曲がある場合も!オーディションの規定に沿った曲を選ぼう
課題曲がある場合にするべき準備のポイントをお伝えします。
(1)歌詞を絶対に覚える
事前に曲が分かっている場合は、最低限として歌詞は覚えるべきです。
歌詞を覚えていない、ということは練習不足ということになります。
考えたり思い出したりしなくても自然と歌詞が出てくるくらいに、とにかく練習をしましょう。
練習を重ねれば重ねるほどに自信もついて、緊張も和らいで自分の本来の力が発揮できるはずです。
(2)キーの確認
課題曲のキーが自分の音域と合わない可能性も考えられます。
オーディションによってはキーの変更が認められているケースもあります。
募集内容をよく確認して、可能であれば自分に合ったキーに変更しましょう。
キーの変更を禁止されているオーディションであれば、本番までに練習を重ねて指定のキーで歌いこなせるようにしましょう。
■審査のポイントとは?
審査のポイントとしては以下の3つが挙げられます。
(1)正確な音程とリズムがとれること
(2)歌うための体づくりができていること
(3)魅力的な歌声と表現力
重要なことは、歌手として、アーティストとして「売れるかどうか」「商品としての価値があるか」を見つけ出してもらえるかということになります。
歌の技術も大切ですが、「魅力的な歌声」であることがとても重要です。
(1)(2)のようにテクニックとしての歌唱力は当然必要な要素ですが、プロに求められるのはテクニックに加えて(3)の「魅力的な歌声」と「表現力」です。
歌手は自分の歌声によって人の心を動かして楽しませたり、喜ばせたり、感動させることができなければなりません。
人の心を大きく動かして感動を生み出すためには、歌唱の技術だけでは難しく、必要なのは「魅力的な歌声」と「表現力」になります。
そして、この「表現力」というのは曲の歌詞を深く理解して、曲が表現している世界を絶妙なメロディーに上手く乗せることができて初めて生まれるものです。
さらに、表現された歌に聴き手の共感があって、感動が生まれます。
少し大袈裟にいうと、テクニックがそこまでなくとも、類稀で圧倒的な表現力があれば、歌手、アーティストとして活躍できる可能性が高まります。
■曲調は?長さは?選曲のポイント
課題曲のないオーディションで何を歌うかはとても悩むと思います。
歌うのはワンコーラス、もしくは短いと20秒から30秒程度の場合もあります。
短い時間で最大限に自分をアピールできる選曲のポイントをお伝えします。
(1)得意な曲調の曲
バラードのようなスローテンポの曲でもダンスミュージックのようなアップテンポな曲でも問題はありません。
大切なのは自分が得意とする曲を選ぶことです。
注意すべきことは、癖の強い曲調は避けることです。
曲の個性が強すぎると、あなたの歌や歌い方のオリジナリティーが霞んでしまいます。
(2)自分に合った適正なキーの曲
高音や低音部分で出るか不安のある曲は「選ばない」のが得策です。
万が一出なかった場合、それは致命的に良くない印象になってしまう可能性があります。
キーに関しては余裕のある楽曲を選ぶようにしましょう。
(3)「ものまね」にならない曲
どうしても「好きな曲」を選んでしまいがちです。
好きなアーティストの曲を選ぶこと自体が良くないわけではありませんが、無意識に歌声を真似てしまう、似せてしまうことは良くありません。
原曲アーティストの癖を残した歌い方をしてしまうと、あなたのオリジナリティーが上手く伝わらなくなってしまいます。
(4)「歌いたい!」曲
「歌いたい!」と強く思う気持ちのある曲の方が感情を込めて歌うことができるはずです。
逆に歌いたくなくて苦しく感じる曲は、その歌い手のストレスが聴き手にも伝わってイヤな気持ちにさせてしまいます。
歌うことを楽しめる選曲をするように心がけてください。
■選曲の理由も考えておこう
選曲の理由がしっかりしていると、審査員には好印象にうつります。
カラオケで楽しく歌うのであれば「なんとなく好きだから」「歌いやすいから」という理由でも構いませんが、オーディションでは通用しません。
選曲理由がしっかりしていると、歌うこと自体への理由もしっかりするので自信を持って歌うことができるようになります。
審査員に選曲理由を聞かれた際に答えることができるように、その楽曲との出会いや楽曲を好きになったエピソードなどをまとめておくと良いです。
なぜその曲を歌いたいのか、なぜその曲でないといけないのか、という理由が強ければ強いほど、あなたの歌い方にオリジナリティーが生まれてくるはずです。
--終わりに
歌のオーディションは歌手としてだけでなく、アイドル、声優、ミュージカルなどジャンルによって求められる技術や人物像も変わります。
どんな歌を歌いたいのか、どんな活動をしていきたいのかを明確にするためにも自分と向き合って、自分に必要な技術と資質を身に付ける鍛錬をしましょう。
ここで紹介したことを参考にしていただいて、審査員に上手くアピールしてオーディション合格を勝ち取ってください。